カメのエサ


 カメのエサはどれが一番おいしいのか。

 みなさんも一度は疑問に思ったことがおありでしょう。

 ただ、味を比較対照した資料も少ないのが事実。

 そこで、僕が実際に食べてレビューを行うことにしました。

 もしみなさんがカメのエサを食べたくなったときに

 このレビューを参考にしてもらえれば光栄です。

 

 今回用意したカメのエサは4品目です。

 できればもう少し用意したかったのですが都合により4品目となりました。

 しかし、主要なところは抑えたラインナップであるとは思います。

 

  左からテトラレプトミン、テトラガマルス、コメットカメの主食、コロナカメのえさ。

 

 

 

テトラレプトミン

   

◎製品

 カメのエサの王道。レプトミン。ドイツは老舗メーカー、テトラ社製造。

 「プレトミン」と読み間違えやすい。近くのホームセンターでも「プレトミン」って書いてあった。

 それくらい王道だ。

◎見た目・におい

 あせた緑色の粒である。においを嗅ぐが、体はこれが食べ物であるとは認識しない。

 どう表現したらいいかわからないくらい特有のにおい。「干からびた魚介類?うーん違う。」

 今の体調が悪いことも相まって、嗅ぎつづけることで喉にすっぱいものがこみ上げる。

◎味

 口に含むと、まずはうっすらとしょっぱい味がする。 

 しばらく口に含んでいると周囲が唾液によりやわらかくなり口の中で崩れていく。

 ペースト状になって口に広がるが、この触感がたまらなく気持ち悪い。ゾクリとする。

 それと同時に「古い魚介類のにおい」というか「すゆいカツオブシのにおい」というのか、

 正確な表現が思いつかないが、とにかく危険な香りが口いっぱいに広がる。

 さっさと飲み込んでしまおうと思っても、ペースト状のエサは口の隅々まで行き渡っているので

 なかなか飲み込めず、しばらくの間悶絶することとなる。ものすごい破壊力だ。

 ただ、噛まなくても口の中で崩れるので、乳幼児やお年寄りの方でも安心して食べられそうである。

 

 

テトラガマルス

   

◎製品

 テトラ社の作るカメの補助食。天然ヨコエビ100%。レプトミンとの併用をお勧めする。

 このテトラガマルス、所詮水生爬虫類の食べ物だと思って侮るなかれ。

 25gで1050円(税込)という、そこらの人間の食物をはるかに凌駕する高級食材である。

◎外見・におい

 ちっちゃいエビを乾燥させた天然飼料。「ただのエビだし、これなら余裕か?」と思うも、

 良く見ると僕の知ってるエビの形じゃない。何か奇怪な姿をしている。実際怖い。

 見れば見るほど、オレンジ色のダンゴムシにしか見えなくなってくる。

 巨大な戦慄が走る。すでに食欲は負の値へ向かい単調減少。

◎味

 口に入れてまず思う。「あれ?味あんまりしないな。」と。さすが天然。薄味仕様で通好みの味と言える。

 噛んでいると、ほのかにしょっぱい味がにじみ出てくる。これが天然ヨコエビの味か、と感動。

 ただ問題は後味。口の中からエビ臭さが消えない。しかも「えびせん」等の良いエビの香りじゃない。

 とても荒っぽく泥臭いエビのにおい。ただそれを考慮してもそんなに不味いわけでもない。

 「甲羅の形成に不可欠なカルシウムが豊富」とのアピールもあるので、

 怒りっぽい方や妊娠中の方、丈夫な骨を作りたい方などにお勧めしたい。

 

 

コロナ カメのえさ

   

◎製品

 お手ごろ価格なカメのえさ。

 ニューコロナなるこれの上位版はイトミミズ配合らしいが、これにはイトミミズは入っていない。

 イトミミズの味がどんなものかも興味深いが、恐怖がそれを上回るので今回は無しとする。

◎外見・におい

 ドーナツ状の形にまず目を奪われる。ケロッグチョコワを思い出す。

 チョコワをたくさん食べてもマスコットの象のように大きくなれなかったことも思い出す。

 においはレプトミンと同じ系統。食欲をそそるとはお世辞でも言えないにおいである。

◎味

 口に含む。「あ、甘い・・・ッ!」 愕然とした。微かな甘味を感じるのだ。予想外の味に驚きを隠せない。

 そして、口に含み唾液にぬれた表面はぬるっとした舌触り。とても気持ち悪い。

 しかし堅さは程良く、噛むとサクサクと気持ちよい感触。

 ただ、噛んでいると歯にひどくまとわりつく。なかなかとれないし、ドロドロして気色悪い。

 食感は好みが分かれそうだが、独特のにおいも少なく、味も悪くない。

 初心者はこれから挑戦してみてはいかがだろうか。

 

 

コメット カメの主食

   

◎製品

 まず目を引くのは、パッケージに明朝体で大きく書いてある「ニンジンエキス入り」の文字。

 漢方薬系統の人参なのか、ただのニンジンなのかはわからないが、何かすごそうだ。

◎外見・におい

 今回初の複数色仕様。しかしピンク・うす茶・うす緑の断じてカラフルとは言えない三色。

 レプトミン系のにおいがベースだが、ニンジンエキスのためか、においにスパイスが効いている。

 脳は「食べちゃだめだ」と危険信号を絶えず発する。正直今までで一番食べたくない。

◎味

 口に入れた直後はとくに味を感じない。食感はコロナと同じ感じ。

 唾液で湿った表面はヌルヌルして悪寒がする。鳥肌も立つ。

 2、3度噛んでみるも軽くしょっぱい味がするだけだ。しかし同時に口全体に強烈な香りが広がる。

 強烈な嘔吐感が込み上げ、思わず吐き出す。「パ、パンチが効いてる・・・ッ!」

 ニンジンエキスのパワーかは定かではないが、こいつは只者ではない。

 初心者にはお勧めできない。嗅覚への刺激があまりにも強大だ。

 しかしそれは、場数をこなした上級者にのみ享受できる「うまみ」なのかもしれない。 

 

 

 

総評

 以上をまとめると、総合的に一番おいしいのはガマルスでしょう。

 ただガマルスはあくまで補助食であり、それに値段も高いです。

 カメの基本食に限ってまとめるのであれば

 入門用には独特の風味の少ないコロナが最適でしょう。

 また、ちょっと冒険しちゃいたい人や、新しい世界を見たいという人は

 コメットに挑戦するのも良いかもしれません。ただ、自己の責任で御願いします。

 あと、食べる際の注意なんですが、ハーブ系のガムまたは飴を用意することを強く勧めます。

 実際僕は、食後一時間くらいの間、息をするたびにやってくる

 口の奥からの魚介類の死臭とも呼べる危険な香りに苦しみました。

 この点にさえ気をつければ問題なく賞味できるはずです。

 ではみなさんが幸福にカメのエサをご賞味できることを心からお祈りいたします。

 ご精読ありがとうございました。

 


 

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